大舞台でチャレンジできるかどうかは幼少期の過ごし方で決まる。

あなたは、子供が思いもよらない選択をしたとき、
どんな気持ちになりましたか。
そして、どんな言葉をかけてきたでしょうか。

親がどれほど子どもの自主性を大切にしたとしても、
子どもの世界は家庭だけではありません。
学校、友達、社会……そこでは思い通りにならないことが必ず起こります。

幼少期から子どもが出会う
失敗や不条理そのものは、悪ではありません。

思い通りにならないこと。
理由がはっきりしない出来事。
納得できないまま終わる経験。

そうしたものに触れる時間は、
誰にとっても大切な時間です。

ここで少し、
お子さんが生まれた頃のことを思い出してみてください。

何かができるからではなく、
ただ、そこにいてくれること自体を
無条件で喜んでいた時間が
あったのではないでしょうか。

けれど成長とともに、
「あっちはダメ」
「こっちはダメ」
「やめておきなさい」
という言葉が、少しずつ増えていくことがあります。

そうした時間が長く続いたあとで、
物心がついた頃に、
「自分で考えなさい」
「自分で描きなさい」
と言われても、
何をどう思い描けばいいのか、
分からなくなってしまうことがあります。

想像力がないわけでも、
意欲が足りないわけでもありません。

ただ、
「自分で決めていい」
「そう感じていい」
という感覚に、
触れる機会が少なかっただけなのかもしれません。

例えば、
失敗してはいけない、
失敗すると価値が下がる、
そんな空気の中で過ごす時間が続くと、
人は失敗そのものよりも、
失敗したあとの視線を
気にするようになります。

大差で負けた試合のあと、
まず求められるのは、
結果の理由を説明することではなく、
その場に残った感情を感じきる時間です。

振り返りに入る前に、
悔しさや戸惑い、
うまく言葉にならない感情と
ただ一緒にいる。

その時間があるかどうかで、
その後の在り方は少しずつ
変わっていくように思います。

だからこそ、
その言葉自体が
悪いわけではないとしても、

その場に残った感情が
置き去りにされたまま、
次へ進む経験が、
重なっていくこともあります。

そうした場面で、
すぐに正しさや答えを持ち込まず、
大人が静かに寄り添えるかどうか。

その積み重ねが、
子どもが
「自分で選択する感覚」を
育てていくように感じています。

失敗や不条理を、
早く消すもの、
避けるものとして扱われ続けると、
人は次第に、
「選ばないこと」に
慣れていきます。

自分で考える前に、正解を探す。
感じる前に、判断を待つ。

その延長線上に、
大人になってからの
選択のしづらさが
あるのかもしれません。

だからこそ、
何かを「する」よりも、
しないことを選ぶ場面があります。

ここで意識したい、7つの「しない」

行動しない
考えない
判断しない
分析しない
コントロールしない
装わない
格好をつけない

これらは、
状況によって使い分けるための方法ではありません。
ここで問われているのは
子供の状態ではなく、
大人自身の選択です。

静かに在ることは、放置ではありません。
引き受けた上で、前に出ないこと。

何かを教えたり、正したりする前に、
ただ見守り、
同じ時間を一緒にいる。

そんな関わり方が、
必要な場面もあるのだと思います。

その空間の中で、
子どもは失敗や不条理と出会いながら、
少しずつ、
自分で選ぶ力を育てていきます。

それは、
幼少期から大人になるまで、
途切れずにつながっていくものです。


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