恥ずかしい、面倒臭い。


ハイパフォーマーほど、
ベテランほど、

「今さら」と言う。

これまで何度も乗り越えてきた。
このくらい分かっている。

そうやって、

本質から目を逸らす。


人間の最大の回避行動は、
「できない」ではない。

「恥ずかしい」と
「面倒臭い」だ。


メンタルの学びは、わかりやすい。

セミナーを受ければ
「なるほど」
「確かに」
「わかった、わかった」

理解はできる。

その瞬間は、強くなった気もする。

でも——

人は忘れる。

忘却曲線に乗って、
決意も、気づきも、
静かに薄れていく。

昨日の熱は、一週間後に曖昧になり、
一ヶ月後には記憶の奥へ沈んでいく。

それは、理解できた快感を
克服と錯覚しているだけかもしれない。


だから多くの人は、

“わかった”で終わる。

理解してスッキリして、
実行しない。

恥ずかしいから。
面倒臭いから。
そして、忘れるから。

そして、また同じことを繰り返す。


揺れないようにしようとする。

メンタルを強くしようとする。

でも、本質はそこではない。

揺れない人などいない。

揺れることは、悪ではない。

ただの現象だ。

緊張する。
不安になる。
自信が揺らぐ。

それは人間として自然な反応。

問題は、

揺れたあと、どう戻るか。


メンタルとは、

揺れない力ではなく、
揺れてもしなやかに戻る力だ。

折れないことではない。

折れそうになっても、
もう一度立てること。


だから、コーチがいる。

教えるためではない。

気づかせるためにいる。

揺れたときに、
「それは悪ではない」と
静かに確認する存在。

忘れかけた決意を、
そっと手繰り寄せる存在。


恥ずかしい。
面倒臭い。

揺れる。
忘れる。

それらはすべて、
人間として自然な現象。

否定する必要はない。

差は、戻った回数で決まる。


わかる人ではなく、
続けた人が変わる。

そして、

一人で耐え続けた人より、
しなやかに戻る術を持った人が、
遠くまで行く。


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