夏の高校野球予選。
次々と代表校が決まっています。
有名校が敗れると、「波乱」という文字が飛び交います。
その大きな要因の一つは、低反発バットの採用でしょう。
4年ほど前、母校の野球部へ挨拶に行った時のことです。
「試し打ちをしたけど、全然飛ばないんですよ。」
監督がそう話していたのを、今でもよく覚えています。
僕自身も実際に試合を見に行きましたが、打球音の違いによって野手の反応が難しそうだったり、二バウンド目の打球が以前ほど転がらなかったりと、みなさんと同じような変化を目の当たりにしました。
もう一つは、タイブレーク制度の採用です。
延長戦のあり方が変わり、当初は結果に一喜一憂していたチームも多かったと思います。しかし今では、「タイブレークは運や不運もある」と受け止めるチームも増え、同時に、タイブレークでの得点の取り方や守り方も研究されるようになりました。
そういうふうに外野が評論に明け暮れている間に、高校生たちは意外と淡々とプレーし、順応しているような気がしています。
在学中に用具が変わった世代から、入学した時には低反発バットが当たり前になっている世代へ。
早くも新しい高校野球が確立されつつあるように感じていますが、どうでしょう。
様々な現象に対して、僕ら人間は様々な捉え方をします。
主催者側からすれば、それまで常連校だったチーム以外が勝ち上がってくることは、ある意味喜ばしいことかもしれません。
そして僕は、これまで常連校と呼ばれてきたチームが、この先どのように適応してくるのかも楽しみにしています。
8年ほど前まで勤めていた会社でも、経理システムや工事管理システムが短期間で次々と進化し、バージョンアップするたびに、
「やりにくい。」
という声が多く聞かれました。
けれど、導入から数か月も経たないうちに、いつの間にかみんな使いこなせるようになっていました。
変化した瞬間の窮屈さに一喜一憂せず、ストーリー性を持って捉えること。
その瞬間に味わう不安や不自由も、自分の未来の適応力を信じることで、一歩目をナチュラルに踏み出せるようになります。
どんな環境でも自分の力を発揮できるよう準備をしておけば、大きな問題にはなりません。
もちろん、そこまでたどり着くにはハードルがあります。
だけど、そのハードルが高いからこそ、やり甲斐があるのではないでしょうか。


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