明日から熊本で高校野球の九州大会が始まりますが、天気は大丈夫でしょうか。
今日は高校野球の継投策について。
今回は、高校生のリリーフ投手にフォーカスしたお話。
試合展開やチーム事情によりますが、僕が3,000試合以上アマチュア野球の審判をしてきた中で、よく見てきた場面のお話になります。
チームの作戦や事情で、いつもの継投策が構築されることも多いかと思います。
例えば、普段の練習やオープン戦から、先発5回、リリーフ4回の2枚看板で勝ち進んできたチーム。
甲子園で見違えるほど好投し、相手打線もまだ捉えきれていない先発投手を予定通りに交代させ、リリーフがつかまって負ける。
一方、甲子園常連の監督さんだと、そのまま完投させていい結果をもたらすケースも多く見てきました。
また、投手戦でなかなか均衡が破れない8回裏の攻撃。
両チームともスコアリングポジションにランナーが進まない中、やっとチャンスが訪れ、打撃が苦手な投手に打順が回ってきます。
誰だって迷います。
ここでの采配に、何が正解ということはありません。
例えば、ここで代打を送り、勝負に出ます。
得点する、しないにかかわらず、その後の守りでリリーフ投手がマウンドに上がると、それを機に試合が動き始め、敗戦するケースもあります。
その他、競った試合で先発投手が持たず、次の投手がマウンドに上がると、面白いように打たれる。
そんな場面もたくさん見てきました。
その登板が、いつもの継投策であったり、いつもの順番だったり。
特に緊張することもなく、どちらかといえば調子もよく、「よし、俺に任せろ!」という感じでマウンドに上がるも、何で打たれるのか分からない。
でも、何を投げても打たれる。
例えば、ベンチから離れた、グラウンドが見えないブルペンで投球練習をしていたりすると、試合の展開を体で感じられていない。
ベンチにいたとしても、実際に試合をしている9人に入っていないと、緊張感や試合に対するテンションが違うので、自分だけが少しフワフワしていることに気づくことができない。
でも、周囲から見ると、明らかにフワフワ感がある。
本人は準備ができているつもりでも、無意識の層では、試合に置いていかれている。
特に高校生ですと、そこまでイメージしてマウンドに上がれる投手も少ないのではないかと感じています。
少し古い話になりますが、横浜ベイスターズの「ハマの大魔神」佐々木主浩投手は、わずか15球ほどの投球練習でマウンドに上がっていました。
その場面で映し出された表情は、画面越しでももの凄い気迫が伝わってくるものでした。
どんな場面でも「佐々木主浩」であることをイメージしてマウンドに上がっているように、僕には見えました。
そのことも大記録につながっていると、僕は確信しています。
もちろん、ここで挙げたことは一部の現象に過ぎません。
ここで活きてくるのが、日頃のイメージトレーニングです。
いろんな場面を想定して、どう振る舞うかをイメージし、体に染み込ませる。
これは、普段リリーフを担っている投手だけの話ではありません。
「僕なんか関係ない」ではなく、初マウンドが甲子園だったら。
打撃戦でピッチャーが足りなくなったら、僕の出番が来る。
そんな場面も想定して、イメージトレーニングに取り組みます。
現に、2020年に高校野球で球数制限が導入され、普段はあまり投げない3番手、4番手の投手が、準決勝や決勝でマウンドに立つケースもありました。
「そんなことあるはずない」
が、人生の後悔にならないように。
いろんな場面を想定し、その時の自分をイメージする。
その選手にとって何が必要なのかを対話を通して一緒に探し、大切な場面で力を発揮できるよう、メンタルコーチとしてサポートしています。



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