自分の感覚を構造化する

 
例えば、野球の試合でライト方向へ打球を打つときに、言葉のまま反応できる人、ある看板を狙う人、一塁線を狙う人、腕や手、腰や膝の動かし方で狙う人、右手を被せる人、左手で送る人、言えば数え切れません。

例えば、監督が言語で右打ちを指示したとき、それを叶えるために指示を出された後に、自分の感覚に置き換える能力が必要になります。これは、センスがあるなしではありません。日頃の鍛錬でいくらでも体に染み込ませられます。

監督はできるから指示を出します。右打ちを支持された後に〝ライトの看板〟を狙うという自分の感覚に置き換える。

こう言った能力は今のあなたにはすでに備わっているはずです。

動くのではなく反応する

自分の感覚を構築するとは、反応できるようになった状態。

指示があってから動作に入る前に自分の感覚に変換することを構造化する。

感覚と結果

例えばひっかけ気味の打者がライト前ヒットを狙ったらレフト前ヒットになった。日本人は真面目だからライト前ヒットを打てなかったことを反省します。踏み込めたこと、ボールを見れたこと、しっかり叩けたこと、軸がブレなかったこと、出来たことを沢山感じる、復調を感じる、そう言った感覚を養います。

ゲーム感覚

日頃の練習では、理想のスイングで理想の弾道を目指して取り組むのは自然なことです。トップ選手との違いは、理想の打撃を求めながらも、詰まってもヒットはヒット、敵失や四死球でも出塁と、ゲームメイクの感覚が構造化されています。

野球で得点をするのは双六と同じです。アウトにされず、一塁、二塁、三塁、本塁と進めて相手より多くの得点を入れた方が勝ちというシンプル思考なんです。

例えば、ゴルフですと全参加者の中で少ない打数でボールを穴に入れて上がればいいんだよね?と意図的に伝えると「そんな簡単ではありません!」と怒る人がほとんど。しかしながら、そうなんですよね福岡さん。と言いながら言葉を受け取り、視点やポジションを考えて回想するプレーヤーが稀にいます。

質の良い打撃をすることと、勝負に勝つことは分けて考える。

間隔の感覚

どの競技にも独特の間が存在します。しかしながらルールも存在します。せっかく集中できるルーティンの動作を試合で取り入れても、ルール上時間をかけられなく審判に注意を受ける。注意を受けると集中どころではなくなります。

ある程度の競技には、場面で遅延行為のルールが設けられています。僕が3,000試合以上、野球のグランドに立ちみてきた中で、いい投手は打者より先にプレートに付き、いい打者は投手よりも先に打撃姿勢を取ります。しかもナチュラルに勝負のイニシアティブをつかんでいる。

ホームゲームでは打席までの歩数やフェンスまでの距離、そう言ったものも一流選手は目をつぶってても分かるのではないかと感じています。

日本人は勤勉です。このコラムを読んでくれた方々も思考を凝らし学術的に学んでいただいていると思います。

しかしながら思考は言語化にしか意味をなしません。

僕とあなたの感覚も違います。

勝つための動作に対するアプローチは千差万別です。

自分の感覚を体に染み込ませ、無意識にでも反応できる状態。

自分の感覚は自分にしか分からない。
他人には分かりようがないものです。

言葉は、あとからついてくる。

自分の感覚を構造化する。


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