同じ意味でも、ポジティブな言葉を使うと意識が変わります。
例えば、「反省する」。
反省することが悪いことではありません。
日本人は真面目です。
反省し、改善し、成長していきます。
僕なら、「しっかりと振り返り、改良していく」と表現します。
あくまで、言葉の意味や感じ方は人それぞれです。
「反省」や「改善」に悪い印象がなければ、これらはポジティブワードになります。
僕の場合は、反省や改善という言葉に、何か悪いことをしたような感じがあり、少し違和感がありました。
だから、自分の中で言葉を変換しています。
同じ意味を受け取るにも、人それぞれ、扱われる言葉に対する感じ方は違います。
「ためになるけど、なんか違和感があるな」
そう感じたなら、言葉遣いを責めるのではなく、自分の中で言葉を変換する。
その能力が、試合や成長を左右することもあると思います。
僕は、辛抱強い面と、すごく反応してしまう面を極端に持っていました。
そんな時期、当時のマイコーチから小林正観先生のことを教えていただき、コーチが大切にしていた著書をいただきました。
小林正観先生は、「ありがとう」という言葉を大切にされていた方です。
たくさん学ばせていただいた「ありがとう」の中に、無理にでも感謝する「ありがとう」があります。
理不尽なことを受けても、無理やり理由をつくって「ありがとう」と言うんですね。
初めのうちは、言ったって怒りが増す一方でした。
それでも、なぜか僕は続けました。
そこから数年。日が経つにつれ、ネガティブな言葉をポジティブな言葉に変換することが、少しずつ普通にできるようになりました。
すべてを「ありがとう」につなげたことで、自分を責めすぎたりしないようになりました。
たとえ相手の言葉に強く反応したとしても、その揺れに気づき、自分のためにどう捉えるかということが、ずいぶんできるようになりました。
スポーツでも組織でも、より良くしようと一生懸命に取り組んだ結果、少し踏み外すことはあります。
だからといって、必要以上に反省する必要はない。
振り返って、改良していく。
その繰り返しが、次の成長につながると僕は信じています。
僕らは、人を変えることはできません。
ここでは「反省」と「振り返り」を例にしましたが、どうしても受け取りにくい言葉に出会うことはあります。
そんな時、自分を責めるのではなく、心の中で自分が受け取りやすい言葉へと丁寧に変換していく。
その力が、試合や人生で自分らしく進む力になると僕は思っています。
僕も、その過程にしっかりと寄り添わせていただきます。
まずは60分、話してみる。



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