怒られるかもしれないけど、やる。
怒られるかもしれないから、やらない。
やりたいことが目の前にある。お金がかかる。それでも申し込みます。
行きたい場所がある。お金がかかる。それでもチケットを買います。
発言したいことがある。間違っているかもしれない。失笑されるかもしれない。それでも手を挙げて発言します。
会社のお金でイベントをしたい。伺いを突き返されるかもしれない。それでも企画して伺います。
好きな子がいる。ふられるかもしれない。それでも告白します。
上司に提案したいことがある。却下されるかもしれない。それでも提案します。
僕は小さい頃から、そうやってきました。
小学生の頃から、いろいろと揶揄されることもありましたが、やりたいことをやってきました。
野球の試合でも練習でも、投げるのが好きでした。その代償として肘は曲がってしまいましたが、本当に楽しかったです。
バットを何千回振ることも苦ではなく、楽しかったです。
僕には、チャレンジしているという感覚がありません。やりたいからやっているだけです。
ただ、自分にとって自然なことが、相手にとっても同じとは限りません。
コーチになってすぐの頃は、「僕にもできたから、君にもできる」というマインドで寄り添っていました。
励ましているつもりが、結果的には相手をコントロールしていました。
前職で特命社員をしていた時、数名の新人の育成を頼まれました。
このままでは、また自分の感覚を相手に求めてしまうと思いました。
彼らは一流大学の出身でしたが、僕にはできても、彼らにはまだできていないことがありました。その違いを前提に、向き合うようにしました。
僕が彼らを育成できたとは思いませんが、物事は円滑に進みました。
ライフコーチ時代には、僕自身の経験を盛り込んだプロフィールを作ってもらい、掲載していました。
亡父が残した多額の借金を返してマンションを購入したこと。アメリカの審判学校に行ったこと。砂漠マラソン250kmを3度完走したこと。
そのプロフィールを見て、僕が豊かな人生を送っていると感じた方から、お申し込みをいただきました。
ほぼ100%、僕より知識があり、お金も持っている方たちでした。
だけど、やらない人はやりません。
少しずつ、そういう気づきが芽生え始めました。
そうやって月日が経ち、スポーツの世界へ戻り、学びを重ねました。
究極の集中状態であるゾーンやフロー、さらには深層心理やメンタルモデルなどを学ぶ中で、「やらない人はやらない」ということへの捉え方が変わりました。
勇気がないのではなく、そういう人生を歩んできただけなのだと。
それまでの人生で、自分を守るために身につけてきた選択や反応がある。そのサイクルが、何かをやりたい時にも働いているのかもしれません。
僕は、この「やる・やらない」には、敵を作ったらどうしよう、お金がなくなったらどうしよう、職を失ったらどうしようといった、生存本能も関わっているのではないかと考えています。
僕にとっては、投げることも、何千回もバットを振ることも楽しいことでした。
でも、その感覚を僕が相手に植え付けることはできません。その人には、その感覚がないこともあるのです。
そこでサポートするのは、まず、それまで生きてきた中で培ったメンタルのサイクルに気づくことです。
自分や他者が与えてくれたチャンスを、意識的にも無意識的にも拒んでいる。やりたい気持ちはあるのに、いつもの選択を繰り返している。
そのサイクルに気づき、何か行動したい時に、ポンと外へ出てみることです。
無理に自分を奮い立たせるのではなく、どこからか流れてきた波に乗って、抵抗しないことです。
何かをやりたい時、思考が行動を邪魔することがあります。
だけど、その思考を変えようとしても、なかなか変わりません。
では、思考は変わらないのかというと、そうではありません。
意識が変われば、自然と考えることも変わります。
いつもと違う道を歩けば、目に入るものが変わり、自然と違うことを考えます。
いつもと違うものを食べれば、味や香りに意識が向き、自然と違うことを考えます。
こうした小さな選択でも、いつものサイクルから外へ出ることはできます。
思考を変えてから行動しようとするだけでなく、今までと違う選択をしてみる。そのことで意識が変わり、考えることも自然と変わっていきます。
思考を変えることにエネルギーを使わず、意識を変える。
自分を変えるのではなく、今までと違う選択をしてみるのです。
行動できない自分を責めるのではなく、それも壮大な人生における、ただの選択にすぎないと捉えることです。
そのうえで、次に同じ場面が来た時、自分はどうしたいのか。
腕を思い切って振ってホームランを打たれるか、縮こまって押し出しで負けるか。
空振り三振するか、見逃し三振するか。
どの選択が、あなたの人生をより豊かにするのか。
あなたの選択を全力でサポートします。



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