これまでの世界大会とは違い、相手が急に守りを固めてきた。
審判の判定が相手贔屓に見える。
報道のあたりが強くなった。
何よりも期待が大きくなった。
そんな場面を見ていると、あることを考えます。
振り返ってみてください。
自分が競技を始めた頃と今。
我が国でその競技が始まった頃と今。
相手が、相手国が、注意を払わなければならない存在になってはいないでしょうか。
僕が20代で大学野球の審判をしていた頃、5年連続で全日本大学野球選手権大会へ派遣していただきました。
第49回大会では球審を務める予定でしたが、その機会はなくなり、翌年の第50回大会で球審を務めさせていただきました。
試合が終わると、それまで仲良くしていた審判仲間の何人かから、少し当たりが強くなったように感じたのです。
もちろん、気のせいだったのかもしれません。
ただ、6回プロからの誘いをお断りしてまで目指したオリンピック。
まだ30歳だった僕は、その時、
「やっとスタートラインに立てた。」
そんな感覚がありました。
すべてではありませんが、成長の途上で孤独感を感じることは避けて通れないこともあります。
周囲の反応が変わる。
期待が大きくなる。
厳しい評価を受ける。
以前にはなかったプレッシャーが生まれる。
でも、それらの多くは自分ではコントロールできません。
相手が変わり、環境が変わった結果として起こる現象です。
だからこそ、大切なのは周囲を変えようとすることではなく、
「自分はいま、新しいステージに立ったのかもしれない。」
そう気づくことではないでしょうか。
振り返ってみると、あの頃感じた孤独も、周囲の変化も、スタートラインに立った合図だったように思います。
成長の過程では、あるフェーズを越えた頃から周囲の反応が変わることがあります。
「前例がない。」
「みんなと違う。」
「そんなの無理だ。」
時には、心ない言葉や事実とは違う話が広がることもあるでしょう。
だからこそ、一人で抱え込む必要はありません。
軸が揺らぎそうな時でも、その人の可能性を信じ、伴走すること。
誰も見たことのない景色へ、自分らしく歩み続けられるようサポートすること。
それが、僕がスポーツメンタルコーチとして大切にしている役割です。
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